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内科で「どうしましたか」と聞く理由

問診票に色々なことを書かせておきながら、内科診察室に入ると「どうしましたか」と必ず医師は聞きます。これはどうしてなのでしょうか。問診票を見ればわかるじゃないか、と思ったことはないでしょうか。内科の医師が「どうしましたか」と患者さんに聞いて話してもらうのには、理由があります。

まず1つ目に、患者さんの話し方からその人のおおまかな性格が判ります。不安が強いか、前向きな人か、あっけらかんとしているか、神経質かなどが見え隠れするでしょう。2つ目は、この患者さんは医者のことが嫌いだな、と言う事が判ることもあります。前に行った病院の医者の悪口を言ったり、「さっき言いましたけど」などと強い口調で怒ったような言い方をする患者さんは医者に対して不信感を持っているのでしょう。

信頼関係をいかにして築くか、軽はずみな言動が無いようにより一層の注意が必要です。3つ目は、患者さんの理解度が判ります。「近所のクリニックへ行ったら、ここを紹介されたので」という人から、「顕微鏡的血尿があって、側腹部に痛みがあったので」などと専門用語的な発言が飛び出す人まで、色々な患者さんがいますが、患者さんの理解を把握しておけば、説明の際にこの人はここまで詳しく説明しなくても大丈夫だな、この人は腎臓が2つあることも知らなかったから、小学生に説明するような詳しい細かな説明が必要だ、などの振り分けができます。4つ目は、話し方でどれくらい具合が悪いのかもおおよそは判断できます。

息切れがして話すのも辛そう、時々痛いのか話が途切れて顔をしかめている、など話し方からどれくらい辛いのかも判断できます。内科の診察は限られた時間の中で行わなければなりません。それでも、問診票だけに頼るのではなく、患者さん自身の言葉で話して貰う事が大切です。話をしてもらうことで問診票では見えないこと・判らないことが、見えます。

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