がんが原因で3人に1人は亡くなる人がいるわけですが、がん検診を定期的に受診することで早期発見が可能となって、発見された場合でも手術で取り除くことで完治できる病気となっています。しかし、日本人のがん検診の受診率は、全体の3割ほどとなっています。ひとつのがん細胞ががん検診によって発見される大きさは約1cmで、最新のPET検査であればおよそ0.5cmの大きさものでも発見が可能なほど、医療技術は進歩しています。最新の医療技術を用いることで、このような小さながんに関しても発見できる精度が高められているわけですが、残念ながらこれほど小さながんの場合には自覚症状を感じることはありません。
がん細胞が0.5cmから1cmほどの大きさのときには、がん細胞はひとつの場所で成長していることが多いですので、手術によって完全に取り除くことが可能です。万が一、身体のどこかの部分でがん細胞が成長していたときに検診を受けずに過ごしてしまうと、がん細胞の成長を見逃してしまうことになります。そうなってしまうと、がん細胞はひとつの場所だけではなくて、周辺の臓器にまで広がってしまいますので、手術によって全てのがんを取り除くことが難しくなります。つまり、自覚症状を感じたときには、すでに転移を起こしていることが考えられます。
そうなっては治療が難しくなることがわかっていますので、事前にがん検診を受診して早期発見しておくことが重要と言えるのです。一般の企業では毎年健康診断を受けることになりますが、一般的な健康診断とがん検診の内容は異なっているために、がんによる死亡率を低下させるためには改めて検診を受ける必要があります。