子育て中の母親で、子宮頸がん検診の受診をしている人はどれぐらいいるでしょうか。妊娠の初期の段階で多くの母親は、子宮がん検診を受けたことがあると言えますが、子育てが忙しくなってくると定期的に受診することが難しくて受けなくなっている人も多いでしょう。子宮頸がんは子宮の入り口周辺にできるがんとして知られており、20代や30代の若い女性の間で増えている特徴があります。がんの発症率としては1万人のうちで4人から5人ほどということで、この世代の女性の中では最も発症率の高いがんと言えます。
子宮頸がんの原因として考えられているものは、ウイルスの感染があります。HPVという名のウイルスに感染することで子宮頸がんが発症する確率があるわけですが、一生のうちに女性の8割ほどの人が感染するウイルスと言われています。子宮頸がんだけではなく、全てのがんに共通することになりますが、死亡原因とならないためには早期発見することが大切になります。がんを早期発見するためには、がん検診を定期的に受診することが有効であると考えられています。
早期発見が難しいがんの種類もありますが、がんの中でも子宮頸がんは比較的早期発見がしやすい病気と言えます。がん検診をしっかりと受診することで、がんの前段階において病変が見つけられることが多いですので、その後の適切な対処を行うことでがんへの進行を食い止めることが可能です。がんが進行してしまうと命にかかわる問題となりますし、重症化すると子宮を摘出しなければならないことも考えられますので、未来のお子さんのためにもがん検診の受診が推奨されています。